テーマは「雪の降る聖夜」
帯に描かれた「雪の結晶」の柄は
とてもお気に入りの「冬の風物詩」です。
クリスマスパーティーにきもので出かける機会が有れば 「絶対に雪の結晶の柄の帯を締めたい!」と思い 知り合いの染屋さんにお願いして、創って頂きました。
実は、初めて風太の監修により、出来上がった作品(?)です。
茄子紺色のきものと、黒地の帯は しんしんと雪が降る静かなクリスマスの夜のイメージ 帯にあしらわれた金糸銀糸の刺繍と、ふんわりぼかした染め方で 雪のキラキラ感を表現。
キラキラ光るビーズの半襟と、少しだけ覗く帯揚げのクリスマスカラーが パーティーの華やかさを演出しています!
風太のきものin Christmas
きものを着る過程の中で、特に大切にしたいのが「季節感」。
素材や仕立て方・・・だけではなくて 帯やきものの柄に季節の風物詩を取り入れたり 季節感にあふれた「色合せ」を工夫したり ちらっと覗く襦袢の色柄や、半襟の模様 帯留、髪飾り、扇子、ハンカチ...
凝り始めたらきりが有りません。
私が師と仰ぐ、あるきもの通の方は「お雛様飾り」の柄の帯を 毎年、三月一日から三日までの、たった三日間だけ締めることを とても楽しんでいらっしゃいます。 究極のきものの楽しみ方であり、私の憧れです。
一年の中で「この時期だけのきものの着こなし」を考えるのって きものを楽しむ上での最高の贅沢だと思いませんか?
>>>バックナンバー
大原「三千院」
京都市の北東に位置する「大原の里」は市街地から車でたった3、40分ほどで行けるのに周囲を山に囲まれ、川が流れ、優しい田園風景が広がっています。
美味しい「しば漬け」と、装束が可愛い「大原女」が有名です。
数年前のある冬の朝、出勤途中に突然出社拒否!を起こしてしまった私は「風邪で休みます」と仮病を使って会社に連絡し、目の前のバス停に止まった「大原行き」のバスに乗りました。
そして「京都〜〜大原 三千院〜♪」の歌で有名(ちょっと古い?)な冬の「三千院」に行ってみようと思いたちました。
春と秋には数回訪れた事が有りますが、真冬の三千院は初めて。
この日の大原は、静けさに一層の趣きを添える、一面の雪景色...。
終点のバスターミナルから「三千院」の山門まで通常なら歩いて15分程ですがこの日、会社に行くつもりでヒールの高いブーツを履いていた私は山門までの細い坂道を、何度も滑りそうになり、手すりにしがみつきながら時間を掛けてゆっくりゆっくり登りました。
石段を上り、修復工事中の立派な山門をくぐって中に入るとしんしんと、雪の降る音が聞こえてきそうな静けさでお庭を望む板の縁側に座ると、冷たさが体の中まで浸み込むようでしたが初めて見る雪化粧したお庭は、それはそれは美しくひと時、哲学者にでもなったような気分で、寒さと静けさに浸っておりました。
三千院では、いつも写経体験をします。薄い文字を筆ペンで上からなぞる簡単なものですが仏前で、正座をして筆を持つと気持ちがしゃんとします。
ちょうどこの時期は、山門修復のご寄進を募っておられたので、1,000円だけご寄進したのですが数ヵ月後「山門修復工事が無事に終了いたしました」とのご案内が三千院から届き驚きました。
それ以来、三千院を訪れると、必ず山門の立派な柱にちょっとだけ触ってみます(^^)
お参りを終えて山門を出ると、温かい紫蘇の葉のお茶を戴けます。
「しば漬け」で有名な大原の紫蘇の葉の香りで冷えた体が芯から温まります。
帰りは参道沿いに並ぶジャムのお店、ドレッシングのお店、漬物やさんを覗きバスターミナル側のお蕎麦屋さんで温かいお昼ご飯を食べました(^^)京都には数えきれない程多くの寺社仏閣、立派な庭園が有りますが訪れるのは、殆んど桜の春か、紅葉の秋...真冬にはなかなか足が向きません。
もちろんどの季節にも、その時々の風情や趣きがあって美しいのですが
私はこの時訪れた冬の三千院の澄み切った空気が忘れられません。
|